在日総合誌『抗路9号』
今号も充実の内容です。
レイシズム・ヘイトクライムに抗する。
- 1500円+税
- A5判 230頁
- 978-4-906681-61-7
外村 大 「歴史としての戦後補償運動」
玄 武岩 「「祖国志向」再考――韓民統運動と四・三運動から考える」
佐藤雪絵 「韓国の#MeToo運動と日韓関係――語りえないものを語る〈ことば〉」
野元優花 「日本人女子大生が考える「慰安婦問題」」
金 鍾太「深沢潮の最新作と『慰安婦』市民活動」
座談会 「新・猪飼野事情」
足立須香、奥田まるこ(姜佳代)、春山宗治(金宗治)、古川正博、竹山象三
小特集①「『在日』の歴史認識」
李 成市 「姜禎基先生への手紙」
堀内 稔 「『在日』との出会いのなかで――私の自己形成」
朴 洪実 「朝鮮学校と日本学校――在日コリアン・ホンシルの見た景色」
金 浩 「『在日』の定義――山梨の地から再考する」
崔 紗華 「『在日らしさ』への問い」
金 敬黙「拡大する『在日』の外縁」
小特集②「差異と差別」
趙 博 「部落・朝鮮・沖縄――映画『かば』の原風景」
李 宇海 「帰化なき社会を」
藤野 豊 「ハンセン病隔離政策と民族差別」
金 貴粉 「日本のハンセン病政策と朝鮮半島」
エッセイ・論考など
趙 蘭水 「『私は私に時間をあげることにした』の翻訳事情」
文 京洙 「あらためて済州四・三を考える」
磯貝治良 「〈問題〉としての金鶴泳」
兪 渶子 「月明かり」
白 凛 「トンチンカンな話に生きる――在日朝鮮人美術史研究を通して」
尹 健次 「『老い』をどう生きるのか――「仏教アナキズム」という考え方」
鄭 龍寿 「認知症と老化」
[小説] 金 重明 「カオスの縁」
[短歌] 凛 七星 「一詠日和〈六〉」
[詩] 丁 章 「住む民として」
[書評] 五郎丸聖子 「李里花編著『朝鮮籍とは何か』」/愼 蒼宇 「姜徳相『時務の研究者』」/金 鍾太「李哲『長東日誌』」
[グラビア] 崔 江以子(撮影 裵昭)
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朝鮮戦争と日本人 武蔵野と朝鮮人 五郎丸聖子(ごろうまる・きよこ)
まだまだ、掘り起こすべき歴史の事実がある。
市井の歴史研究者による渾身の成果。
文献とフィールドワーク、そして聞き書き。
- 五郎丸聖子(ごろうまる・きよこ)
- 1800円+税
- 四六判 224頁
- 978-4-906681-60-0
小さな歴史に光をあてたい。地域から歴史を考えたい。
民間研究者がそんな思いをこめて世に問う歴史研究。
五郎丸 聖子(ごろうまる・きよこ)
東京都武蔵野市生まれ。
会社員を続けながら慶應義塾大学法学部政治学科(通信教育課程)へ学士入学し卒業。その後、明治学院大学大学院国際学研究科博士前期課程修了。現在はフリーランスで校正などの仕事をしながら研究を続けている。
朝鮮に関する認識や植民地支配の責任意識の表出を主題に、朝鮮半島との関係を通して戦後日本の歴史研究を行う。
在日総合誌『抗路』8号
未来を信じることを手放さないために。
今号も多彩な執筆陣による「在日」を取り巻く状況とその歴史を通して、在日する人々へ理解を促します。
- 定価(本体1500円+税)
- A5判 240頁
- 978-4-906681-59-4
特集は「『在日』の家族・世代」。「在日」を生きることの意味は?
波瀾曲折の人生には、いまを生きる人たちへの勇気、鼓舞、癒しなどにつながる言葉がある。
「在日」する者の人生がいま以上に豊かであるように。
在日総合誌『抗路』7号
「第3回 むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」優秀賞受賞!
今号も多彩な執筆陣で「在日」と「日本社会」、その歴史と現在を考える
- 定価(本体1500円+税)
- A5判 248頁
- ISBN978-4-906681-57-0
特集は「越境する『在日』」。民族を超えた「在日」のあり方、方向性とは?
コロナ禍に生きる人々と共に考える。
自由と民主主義をさらに築きあげていくために「越境する」在日はどんな生き方をしていくべきなのか。
【小特集① 新型コロナウイルスと日韓関係】
●座談会 パンデミック時代の世界と日韓関係(伊地知紀子・内田樹・郭辰雄・文京洙)
●文 京洙 弔いの民主主義 パンデミックと韓国市民社会
●趙 博 「コロナ自粛」渦中の表現活動を考える
●金村詩恩 あの子の名前を呼んで
【小特集② 1950年代を考える】
●水野直樹 中野重治「雨の降る品川駅」の自己批判
●小林聡明 CIA・米慈善団体・在日支援
●廣瀬陽一 共産党の武装闘争と在日朝鮮人二世
●原 佑介 朝鮮戦争反対運動における日本人と朝鮮人の出会い
[エッセイ]
●尹 健次 「在日」は「宙づりだ」と言われるが
●李 錦純 「在日」の高齢者
●金 貴粉 ハンセン病を撮り続けた写真家・趙根在のこと
●櫻井信栄 雑誌『対抗言論』創刊について
●高 賛侑 この時代を生きる者として―「アイたちの学校」に込めた願い
●康 潤伊 聞き手を求めて―鷺沢萠の残した言葉から
[詩]
[短歌]
[書評]
●磯貝治良 廣瀬陽一著『金達寿伝』
●金 文男 洪性翊『どや、どや、どや―絵のみち食のみち奮闘記』
[小説]
●林 茂澤 ウチハマ、そしてチョーセン部落
[グラビア]
●朴 民宣ご注文は→こちら
なぜ朝鮮半島「核」危機は繰り返されてきたのか 崔正勲
朝鮮半島の平和定着を願って
「核」戦争を回避するためにはどうすればよいのか。現在、膠着化しているとはいえ、常に緊張形成の危機を迎える米朝関係。両国の「核」をめぐるこれまでの緊張形成の要因とその後の動向を丁寧に分析し、緊張緩和に向けた具体的な提案をおこなう。
- 崔正勲
- 定価(本体3000円+税)
- 四六判ハードカバー
- ISBN978-4-906681-56-3
米朝対立を決して永続化させてはならない。
平和的関係を築くためには、何が必要なのか。
「核」をめぐる対立の歴史から学ぶ。
崔正勲(チェ・ジョンフン)
1979年、京都生まれ。立命館大学大学院前期課程および英国ヨーク大学修士課程修了後、立命館大学国際関係研究科博士後期課程にて博士(国際関係学)取得。
現在(2021年4月時点)、立命館大学アジア・日本研究機構助教。
専攻は国際関係学、安全保障学(核戦略)、地域研究(朝鮮半島)など。
在日朝鮮人とハンセン病 金 貴粉
祝・第3回「神美知宏・谺雄二 記念人権賞」受賞!
その歴史と現在を知るために明らかにされなければならない事実がある
- 金 貴粉
- 価格(本体2000円+税)
- 四六判 312頁
- 978-4-906681-52-5
朝鮮人ハンセン病患者はどのような経緯で発病し、どのように遇され、いかなる生をここ日本の地で送ってきたのか。また送っているのか。そして送ってこれなかったのか。本書は、在日朝鮮人ハンセン病患者が辿ってきた道のりと生き様を、在日三世の著者が、各地の療養所を訪れ、そこで暮らす朝鮮人患者への聞き書きと、朝鮮人患者団体や各療養所で出されていた機関誌・紙などの記録を通して、明らかにし、彼ら彼女らの歴史と現在を浮き彫りにする。また、各療養所で出されている年報を丹念に調べあげ、各年度の朝鮮人入所者数を資料としてまとめている。それは日本のハンセン病史が置き去りにしてきた事実である。
本書中には療養所を撮り続けた写真家・趙根在氏の作品も掲載しています。1.戦前日本の癩対策と朝鮮人
1)日本における隔離政策の始まり
2)朝鮮における隔離政策
1)療養所における在日朝鮮人ハンセン病患者と出入国管理体制
①外国人登録証への反発
②ハンセン病患者への強制退去に関する記載
2)在日朝鮮人ハンセン病患者への取締り強化
①「韓国癩」への取締りと「癩刑務所」設立要求
1)国民年金法制定と朝鮮人入所者
2)在日朝鮮人・韓国人ハンセン氏病患者同盟の結成
3)全患協、全盲連による後援
4)朝鮮人年金獲得運動に対する日本人入所者からの批判の声
5)日本人知識人による無理解
金貴粉(キン・キブン) : 北海道函館市生まれ。現在、国立ハンセン病資料館学芸員、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、津田塾大学非常勤講師。在日朝鮮人ハンセン病回復者の歴史、朝鮮書芸史を主な研究テーマとして活動している。