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光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち 趙根在(チョウ・グンジェ)

光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち

光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち

  • 趙根在(チョウ・グンジェ)
  • 定価2420円(税込)
  • 四六判 336頁
炭鉱からハンセン病療養所へ。
炭坑夫から写真家へ。
稀有な写真家はいかにして誕生したのか。

療養所での労働の担い手としての、ハンセン病の記録者としての、朝鮮半島出身者及び在日朝鮮人の存在を抜きにして、日本のハンセン病史は成立しない。

日本のハンセン病史を語る上で決して忘れてはならない表現者(写真家・文章記録者)である趙根在(チョウ・グンジェ)の存在を広く知ってもらうために、彼の書き綴った回想録と撮影写真48点を収録。また、回想録のほかに、炭鉱での労働体験と、上野英信との出会いと別れにも触れた文章と、父世代の在日朝鮮人一世への聞書も併せて収録。

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1960年代初頭から20年間にわたり、全国各地のハンセン病療養所を訪れ、入所者を始めハンセン病を記録し続けた、元炭鉱労働者で在日朝鮮人二世写真家の、回想的自伝、インタビュー、聞書を収録。
決して忘れてはならない写真家が今よみがえる。

本書収録「ハンセン病の同胞(きょうだい)たち」は、ハンセン病療養所の実情を知る上で格好の文章。
ハンセン病者に対する社会の差別偏見を考えるためには、まず、療養所の中でなにが行なわれていたのかを明らかにする必要がある。

収録作には、撮影連写真(初公開含む)48点を掲載

[収録作]
・ハンセン病の同胞(きょうだい)たち
・座談 炭坑・朝鮮人・ハンセン氏病
・片割れ監修者の私記
・哀哭・上野英信先生
・八十三年の夢 聞書・文守奉小伝

・趙根在写真掲載リスト
・趙根在年譜
・文献目録
・本書について
・本書の編集を終えて

カバー画・本文イラスト=しん よんひ


[書評情報]『朝日新聞』書評』(安田浩一氏執筆、2024年10月12日)

[書評情報]『共同通信』配信書評』(清水知佐子氏執筆)
『沖縄タイムス』(8月24日付)
『山陰中央新報』(8月24日付)
『京都新聞』(9月7日付)
『静岡新聞』(9月22日付)
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愛知県生まれの在日朝鮮人2世の元炭鉱労働者、写真家(1933年~1997年)。中学三年から炭鉱で働き、その後、映像制作現場での照明の仕事などを経て、1961年より多磨全生園を皮切りに、全国のハンセン病療養所を訪れ、ほぼ20年間にわたり、入所者、建物・施設、行事などハンセン病関連の写真を撮影する。その点数は少なくとも2万5000点におよぶ。1982年以降は、写真撮影から離れ、ハンセン病問題の根源を問い直す研究に打ち込む。撮影フィルムやその他の文書類(メモやファイル)などの資料は国立ハンセン病資料館に所蔵されている。
写真集に『趙根在写真集 ハンセン病を撮り続けて』(2002年)、『詩と写真 ライは長い旅だから』(1981年、詩・谺雄二)、監修書に『写真万葉録・筑豊』(全10巻、1984~86年、共同監修者・上野英信)がある。

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