「ルーツのある」子どもたち 民族学級という場所で 洪里奈(ホン・リナ)
「ルーツのある」子どもたち 民族学級という場所で
- 洪里奈(ホン・リナ)
- 本体2000+税
- 四六版ソフトカバー
ルーツ(roots/routes)。
それは、その人がその人であること。
移動と定住の歴史とつながり、今を生きること。
この場所を失うわけにはいかない。
「民族学級」を知っていますか。日本の公立学校の中に設置され、朝鮮半島に「ルーツのある」子どもたちが「韓国・朝鮮」の言葉や歴史、文化などに触れ、自身の「ルーツ」について学ぶ場所です。そこでどのような営みが続けられているのか。ぜひ本書を通してお知りいただければ幸いです。
朝鮮半島に「ルーツのある」、公立学校に通う子どもたちが、放課後の時間に「韓国・朝鮮」の言葉や文化などを学ぶ「民族学級」。
その歴史は、1948年4月の阪神教育闘争にまでさかのぼる。
本書は、人類学を学ぶ著者がフィールドワークを通して、この場所に通う子どもたちと彼ら彼女らを取り巻く人びとを描く。そして、自己を肯定する「場所」としての「民族学級」の意義と大切さを現在に向けて問いかける。
「民族学級」という場所を知って欲しい。
この場所を失うわけにはいかない。
本書に関する著者インタビュー →ブック・ラウンジ・アカデミア
【目次より】
はじめに
序 章 出会い
第1章 民族学級のこと
第2章 民族学校と民族学級
第3章 フィールドへ
第4章 ソンセンニム
第5章 ルーツ
第6章 イルム
終 章 卒級式で
附 章 フィールドノーツから
あとがき
参考・引用文献
※カバー絵=しん よんひ
洪 里 奈(ホン・リナ)
1987年,大阪府八尾市生まれ.
立命館大学産業社会学部人間福祉専攻卒業後,韓国へ.
韓国学中央研究院韓国学大学院文化芸術学部人類学専攻修了.
団体職員,会社員を経て,同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程在学中(本書刊行時).
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