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金達寿とその時代―文学・古代史・国家 廣瀬陽一(ひろせ・よういち)

金達寿とその時代―文学・古代史・国家

金達寿とその時代―文学・古代史・国家

  • 廣瀬陽一(ひろせ・よういち)
  • 定価(本体3000円+税)
  • 四六判・ハードカバー・472頁
生誕100年。いまこそ、見直されるべき作家であり、歴史研究家であり、そして「日本と朝鮮との関係を人間的なものにする」ことを生涯の課題とした朝鮮人知識人の全体像が初めて明らかに。
日本の中の朝鮮文化で日本社会に衝撃を与えた金達寿。
小説から古代史研究まで、初の総合的な金達寿論。
「日本の中の朝鮮」を隠すことは許されない。

2019年は生誕100年。戦後の日本と朝鮮半島の関係を知ろうとすれば、けっして忘れてはならない在日朝鮮人作家で、古代史研究者である、金達寿の初の本格的研究。金達寿研究の基礎文献として高い評価を得ている力作論考。

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在日コリアン文学の始原としての金達寿。彼は作品を通してなにを訴え、同時代をどう生きたのか。そして古代史研究に込めた思いとは。気鋭の研究者がそうした課題に真摯に向き合う、チャレンジングな全体像解明の試み。

【目次】
まえがき
序章 先行研究の検討と本書の視座
第一章 生涯と活動
第二章 現実を変革する文学──「植民地的人間」からの脱却

第一節 「日本語で書かれる朝鮮文学」概念の形成と実践──初期文学活動を中心に
第二節 自然主義リアリズムとの対決──「玄海灘」から「朴達の裁判」へ
第三節 金達寿と転向──「朴達の裁判」論
第四節 文学と指導者意識──リアリズム研究会をめぐって
第三章 〈北〉と〈南〉の狭間で

第一節 「社会主義を標榜する「組織」」との軋轢──『朝鮮』・帰国事業・講演会中止事件・訣別
第二節 社会主義の放棄?/民族主義への回帰?──訪韓を中心に
第四章 運動としての古代史研究

第一節 『日本の中の朝鮮文化』論──文学活動と古代史研究における連続性と飛躍
第二節 「帰化人」とは誰か?
第三節 〈社会主義〉の源流を求めて──『行基の時代』を中心に
終章


関連人物紹介
あとがき
金達寿年譜
参考文献一覧

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1974年、兵庫県生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了。博士(人間科学)。近畿大学国際人文科学研究所特別研究員を経て、大阪府立大学非常勤講師。
編著:『金達寿小説集』(2014年12月 講談社文芸文庫)。


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